Software Transactional Memo

STM関係のことをメモっていこうと思います。

2013-01-01から1年間の記事一覧

ビッグデータの何が許せるか

高木浩光さんが「自分が気持ち悪いと感じた」事はそのまま表明しろと書いていたけれど、自分の中に何を気持ち悪いと感じるかの基準が無くて数日もんにょりしていた。 今日になって「その収集を人力で代行していた場合に許せるか」で考えると僕の感覚はおよそ…

セマンティクスは全人類を救う

この記事は安ワインを煽りながら勢いで書いたので一切の正しさを保証しません。 分散システムで良く出る課題として障害耐性がある。 性能を増やしたい→台数を増やせばいい→一台でも壊れたら全体が死ぬので脆弱になった→一台死んだぐらいで全体が死なないよう…

STMのPrivatization

Privatizeって和訳すると民営化だから全く意味が分からなかったけど最近意味がわかってきた。 PrivatizeというのはSTMが監視対象にしていたグローバルなデータを特定のスレッド固有のデータとして所有権を戻す操作の事を言う。STMの弾きだした結果に基づいて…

HTMはメモリ管理の為に生まれてきたんだよ! ΩΩ<な、なんだってー

HTMの第一人者にして、obstruction-freeやwait-freeなどの厳密な定義や、CAS命令の数学的な意義を証明し、The Art of Multiprocessor Programmingの著者で、ロックフリーでもSTMでも八面六臂の活躍をしているMaurice Herlihy先生が連名している最近の論文を…